格闘技ファンに衝撃が走りました。K-1元3階級王者で、現在はONE Championshipで活躍する武尊選手が、次の試合をもって現役を引退することを発表しました。しかも、最後の相手にはかつて敗北を喫した宿敵ロッタン・ジットムアンノン選手を指名。今回はその背景や意味を整理しつつ、ラストマッチの注目ポイントをまとめます。
直近試合と引退宣言の経緯
武尊選手は2025年11月16日、東京・有明アリーナで行われたONE Championshipの大会で、デニス・ピューリック選手と対戦し、2ラウンドでTKO勝利を収めました。試合では左右の連打でダウンを奪い、カーフキックやハイキックも決めるなど、非常に攻めの姿勢を見せました。
勝利後、武尊選手はリング上でマイクを握り、「次の試合で現役を引退します」と宣言。涙ながらにファンへの感謝を語り、「応援してくれた皆さんに最後は“応援してよかった”と思ってもらえる試合にしたい」と意気込みを示しました。
さらに、その場で宿敵ロッタン選手との再戦を希望し、ロッタン選手も快諾。次戦＝ラストマッチはこの宿敵との再戦で行われることが決定しました。
武尊選手のこれまでのキャリア
- 1991年生まれ、鳥取県出身。幼少期から空手を始め、高校時代にキックボクシングに転向。
- K-1で三階級制覇を達成し、日本キック界を代表するトップファイターに。
- 2022年にはTHE MATCH 2022で那須川天心選手と対戦（判定負け）。
- その後K-1を離れ、2023年春からONE Championshipで世界に挑戦。
今回のピューリック戦は、長期離脱を経た復帰戦であり、まさに集大成へのリスタートとも言える試合でした。
引退決断の背景
武尊選手が「次戦で引退」を決めた背景にはいくつかの要因があります。
1. 負けたまま終わりたくない覚悟
過去のロッタン戦での敗北や、那須川戦の経験から、彼自身が「ファンやチームの期待を裏切りたくない」と感じていたことが理由のひとつです。
2. 自らピークを決める戦略
34歳という年齢とフィジカルの限界を考慮し、自分が最も強く見せられるタイミングで現役を締めくくろうという意識があります。
3. 宿敵との再戦による物語性
ただの引退ではなく、特別な相手との再戦で勝利して終わることが、彼自身のキャリアの清算でもあります。ロッタン戦を最後に選んだのは、ファンにとっても印象深いエンディングとなるためです。
ラストマッチへの注目ポイント
- 日程・場所：現時点では2026年4月29日開催予定、日本大会での実施が有力。
- 試合内容：武尊選手にとって負けられない戦い。攻防の見応えが期待されます。
- 興行的インパクト：引退宣言＋宿敵との再戦は大きな注目を集め、日本の立ち技格闘技界の一つの区切りとも言えます。
- ファンとの約束：「応援してよかった」と思わせる戦いぶりに注目。
まとめ
武尊選手の引退は、単なる現役終了ではなく、キャリアの集大成であり、ファンへの感謝を形にした決断です。最後のリングでは、彼の全力と想いを目に焼き付けることができるでしょう。今後は試合日程や最新情報をフォローし、武尊選手のラストマッチを見届けましょう。
※本記事は公開情報を元に整理したもので、試合日程や対戦相手は変更される可能性があります。最新情報は公式発表をご確認ください。
